基本編では、幅・厚み(扁平率)・ホイールサイズ(リム径)について説明しました。
まだご覧になっていない方は、前の記事こちらをお読みください
基本編の3サイズ以外にもいろいろ数値があります。
基本編で出てきた記載を思い出してください
「225/40R18」
255はタイヤ幅、40は扁平率(厚み)、18はホイールサイズでしたね。
じゃぁ・・・
気づいた方さすがですね!
タイヤには基本編の3つ以外に、まだまだいろいろな数値があります。
Rは「ラジアル構造」のタイヤであることを表しています。
タイヤには「バイアスタイヤ」と「ラジアルタイヤ」の2つがあるのですが最近は「ラジアルタイヤ」が主流です。
何が違うの?といいますと、ゴムの中身の構造が違います。
ただ、ここはあまり気にする必要はないでしょう。 詳細はミシュランのページをご参照ください。 日本ミシュラン
もうご理解されていると思いますが、タイヤサイズを説明するには、いろいろな値がありややこしいですね。 そのためISO(国際標準化機構)による記述ルールが定められています。
その記載の仕方が
215/60R16 95H
です。
最初の三つ(215/80R16)はもうお分かりですね。
まだ分からない方は基本編をご参照ください。
新しい値がでてきました。
荷重指数やロードインデックス(LI)と呼ばれる数値です。
これはタイヤ1本が支えることができる負荷能力をあらわします。
215/60R16 95H と「95」とありますが「95kg」ではないところがまたややこしい。
タイヤの空気圧などによっても変わるのですが参考値としては以下のようなイメージです。
また、エクストラロード(XL)規格やリインフォースド(RENF/Ref)規格と呼ばれるより強い負荷に耐えられる規格もあります。
インチアップ等、タイヤのサイズ変更の際には変更を検討しているサイズが荷重に耐えられるかの確認が重要になります。
サイズ変更をご検討時には販売店に適合サイズと適正空気圧について、ご相談ください。
LI | 負荷能力(Kg) | LI | 負荷能力(Kg) | LI | 負荷能力(Kg) |
---|---|---|---|---|---|
60 | 250 | 80 | 450 | 100 | 800 |
61 | 257 | 81 | 462 | 101 | 825 |
62 | 265 | 82 | 475 | 102 | 850 |
63 | 272 | 83 | 487 | 103 | 875 |
64 | 280 | 84 | 500 | 104 | 900 |
65 | 290 | 85 | 515 | 105 | 925 |
66 | 300 | 86 | 530 | 106 | 950 |
67 | 307 | 87 | 545 | 107 | 975 |
68 | 315 | 88 | 560 | 108 | 1000 |
69 | 325 | 89 | 580 | 109 | 1030 |
70 | 335 | 90 | 600 | 110 | 1060 |
71 | 345 | 91 | 615 | 111 | 1090 |
72 | 355 | 92 | 630 | 112 | 1120 |
73 | 365 | 93 | 650 | 113 | 1150 |
74 | 375 | 94 | 670 | 114 | 1180 |
75 | 387 | 95 | 690 | 115 | 1215 |
76 | 400 | 96 | 710 | 116 | 1250 |
77 | 412 | 97 | 730 | 117 | 1285 |
78 | 425 | 98 | 750 | 118 | 1320 |
79 | 437 | 99 | 775 | 119 | 1360 |
120 | 1400 |
もう少し詳細な説明がブリジストンのサイトにありました
規定の条件下で、そのタイヤが走行可能な速度を示す記号です。
これらは能力に応じてアルファベット表記になっています。
速度記号 | 最高速度(km/h) | 速度記号 | 最高速度(km/h) |
---|---|---|---|
A8 | 40 | R | 170 |
J | 100 | S / SR | 180 |
K | 110 | T | 190 |
L | 120 | U | 200 |
M | 130 | H / HR | 210 |
N | 140 | V /VR | 240 |
P | 150 | ZR | 240超 |
Q | 160 | W | 270 |
Y | 300 |
当たり前の話ですが100km以上出せない日本では大抵のタイヤは通常利用の速度では問題ないようになっています。
ちなみに、SR/HR/ZRというのは速度記号ではなく速度カテゴリーといわれます(旧規格)
では、最後におさらいしましょう